流、長良川と吉田川を臨む奥美濃の城下町、郡上八幡。

 

踊りの活気と水の音が似合うこの町は、山間にありながらも都市の機能を擁した町でありました。

 

鍛冶屋町という町名も残るように、刀鍛冶のほかにも染屋や桶屋、建具屋、畳屋、仕立屋、酒屋に味噌屋など。

 

現在も残るこうした商店をみていますと、郡上八幡は生活にまつわるほとんどのものが町の中で造られる「ものづくり」が古くから根付いた土地だったのだと気付きます。

 

交通の便がよくなり、大量生産の製品が溢れる便利な世の中ではありますが、一方でひとつひとつ丁寧に手作りされたものに価値を見い出し、もの作りをするクラフト作家といわれる人。

 

またそういった品を趣向するお客さんたちにとっては、古くから「ものづくり」が生活とともにあったこの土地は、それらの記憶をいまに伝える魅力ある土地だと映るでしょう。

 

古くから根付く「ものづくり」そして、新しい「クラフト」の文化。

 

その交流の場をわたしたち「郡上八幡クラフト展」は、地域の皆さんとともにつくっていきたい、と思っています。